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許せないのは自分で
許したくないのも自分で
許したい自分もいて
許されたくない自分もいて
許されたい自分もいる
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いってしまったあの人に誇れるように、
置いてきてしまったあの人に褒められるように、
捨ててしまった人に喜ばれるように、
これから出会う人に愛せるように、
違った人たちに渡せるように、
合わない人に譲れるように、
なりたい人に並べるように、
豊かな人に。
なれますように、
なりますように、
なるように。
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あの頃、 僕はただあの部屋がひどく窮屈で
いつでも叫びだしそうだった。
階下のテレビの音も、遊ぶ笑い声も、どこかの犬の鳴き声も、公園の遊具の軋む音も、
何度も同じところでつまずくアラベスクも。
何もかもが気に入らなかった。
今はあの頃よりも少し狭いこの4.5畳がとても広くて、
日当たりの悪いベランダから望む空が全部だ。
それでいい。
それだけだ。
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何が痛かったのか、憎かったのか、怖かったのか、嬉しかったのか、楽しかったのか、悲しかったのか、寂しかったのか
現代人が、何一つ想像し得ない程の中で何を思ったんだろう。
悲しみ以上の悲しみと
怒り以上の怒りと
疲れ果てた先に、変わらず鳴く蝉の声を聞いたのだろう
見上げる空はどこまでも碧く、青く、蒼かったろう
想像し得ない時代の変化に、
私たちは追い付いたのか、置いて行かれたのか
何が悲しいのか分からないのに涙が止まらないのは、いわゆる魂というものなのだろう、
貴方達の信じて生きた未来を私達は生きているだろうか
向き合ったから偉い訳でもない、
逃げたから臆病な訳でもない、
そんな正解なんて言葉では括れない世界で、
今日も生きる。
なにが正しくて、
なにが間違っているか
私達は自分で考えたつもりで、
大体は多数決だ。
大多数の方へ転がって、安心と、秩序を得る。
無秩序は本能だ。
本能を恐れて、自分で考えたつもりの理性を振りかざして、
自分は恍惚な生き物だと誤信する。
生きることは、酷く難しい。
西から東へ 陽が落ちて
夢は延々と桜を降らせている。
たしかにそこに在ったのに
いつの間にか泡に消えてしまった人魚姫は
落ち葉の緑が目に沁みて
脂汗が流れていく。
よもやここに在ったとは、
枯れて啼くのは墓石のみで
シキミはあの子を嫌ったまま懲りずに"も一度"なんて嘯いている
さよなら お月サマ
きっともう食べられやしないでしょう
明日も、きっと
西から東へ 陽が堕ちるから
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早くくたばりたい
そうのたうち回っては
いつか、まだ、もしかしたら、きっと、にしがみ付いて生きている
いつかそういう日が来るかも知れない、
まだ先にはいいことがあるかも知れない、
もしかしたら次はうまくいくかもしれない、
きっとやれるかもしれない
希望的観測は終わらない。